一回の演奏会でも素晴らしい体験ですが、今くりかえして聴いておきたい音だと感じまして再び足を運びました。
今回のツアーでこのシンボッティさんのムビラMbiraはミツバチの羽音(大きい方のミツバチで音が低い方)から音階を取っているそう。(小さいミツバチ(高音)や他の蜂、トンボなどからとったチューニングのタイプもあるそうです。)
昆虫から音階をとっている理由、それは虫の方が上手に唄うことができるからだとか。
彼は伝承儀式ムビラの奏者で、自分では一切作曲などはせず伝承のものを受け継いでいると聞きました。日本の多くやアメリカ、ヨーロッパで現在普及しているムビラは西洋の音階になっているそうです。
曲ごとに、先祖から伝わる物語や教訓があって、それを説明してから演奏してくれるのもありがたかったです。
中でも私の印象に残っている曲の一つが、新しく出たCDのタイトルになっている曲で、ムゾリワMuzoriwaという曲です。
Muzoriwaとは、愚か者の意味。本当は尊い人、実は神からの偉大な使者であるが、それを貶める人々のために愚か者とされてしまっている。
シンボッティ師とお弟子の実近修平さんの演奏
「Muzoriwa」
今回、シンボッティさんとお弟子の実近修平さんは、日本の何十カ所もツアーで回っていますが、車での移動も含め大変だと思います。ですが、それほどたくさん回って音を届ける必要、意味があったのだろうと、その必然性を感じます。
そのおかげで、私は友人からのお勧めで非常にタイミングよく演奏会に二回いけたし(ほんとはもっと行きたい)、シンボッティの演奏会をぜひ体験して欲しいと思った友人も連れて行くことができた。
こういうのはタイミングも含めほんとにご縁だと思います。
これからジャパンツアーはさらに西の方へと続きます。主催してくれた実近さん、そして日本に来てくれたシンボッティさんに感謝し、皆さんの旅の安全を祈念いたします。
いまも日本でこの音が奏でられていることに想いを馳せながら。。
いつもより虫のこえが尊く聴こえる秋です。
フェルデン下町
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